'\" te .\" Copyright 1989 AT&T .\" Copyright (c) 2009, 2011, Oracle and/or its affiliates. All rights reserved. .\" Portions Copyright (c) 1992, X/Open Company Limited All Rights Reserved .\" Portions Copyright (c) 1982-2007 AT&T Knowledge Ventures .\" Sun Microsystems, Inc. gratefully acknowledges The Open Group for permission to reproduce portions of its copyrighted documentation. Original documentation from The Open Group can be obtained online at http://www.opengroup.org/bookstore/. .\" The Institute of Electrical and Electronics Engineers and The Open Group, have given us permission to reprint portions of their documentation. In the following statement, the phrase "this text" refers to portions of the system documentation. Portions of this text are reprinted and reproduced in electronic form in the Sun OS Reference Manual, from IEEE Std 1003.1, 2004 Edition, Standard for Information Technology -- Portable Operating System Interface (POSIX), The Open Group Base Specifications Issue 6, Copyright (C) 2001-2004 by the Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc and The Open Group. In the event of any discrepancy between these versions and the original IEEE and The Open Group Standard, the original IEEE and The Open Group Standard is the referee document. The original Standard can be obtained online at http://www.opengroup.org/unix/online.html. This notice shall appear on any product containing this material. .TH cut 1 "2011 年 7 月 26 日" "SunOS 5.11" "ユーザーコマンド" .SH 名前 cut \- ファイルの各行から選択されたフィールドをカット .SH 形式 .LP .nf \fB/usr/bin/cut\fR \fB-b\fR \fIlist\fR [\fB-n\fR] [\fIfile\fR]... .fi .LP .nf \fB/usr/bin/cut\fR \fB-c\fR \fIlist\fR [\fIfile\fR]... .fi .LP .nf \fB/usr/bin/cut\fR \fB-f\fR \fIlist\fR [\fB-d\fR \fIdelim\fR] [\fB-s\fR] [\fIfile\fR]... .fi .SH 機能説明 .sp .LP \fBcut\fR は、1 つ以上のファイルからバイト、文字、または文字で区切られたフィールドをカットし、連結して標準出力に出力します。 .sp .LP \fIoption\fR の引数リストには、コンマまたは空白文字で区切られた正数およびその範囲を指定します。範囲には、3 つの形式があります。最初の形式は、2 つの正の整数をハイフンで区切る (最小値-最大値) ものです。これは、小さい値から大きい値までのすべてのフィールドを表します。2 番目の形式は、正数の前にハイフンを付ける (\fB-\fI最大値\fR\fR) ものです。これは、1 から最大値までのすべてのフィールドを表します。最後の形式は、正数の後ろにハイフンを付ける (\fI最小値\fR\fB-\fR) ものです。これは、最小値から最後のフィールドまでのフィールドすべて (両端の数値を含む) を表します。リスト内の要素は、繰り返したり、重複させたり、任意の順序で指定したりできます。出力の順序は、入力の順序と同じです。 .sp .LP \fB-b\fR、\fB-c\fR、\fB-f\fR オプションのうち、1 つだけを指定する必要があります。 .sp .LP ファイルが指定されていないか \fB-\fR である場合、\fBcut\fR は標準入力からの入力をカットします。現在のオフセットがファイルの開始位置として定義されます。 .SH オプション .sp .LP サポートしているオプションは、次のとおりです。 .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB-b\fR\fIlist\fR \fR .ad .sp .6 .RS 4n \fB-b\fR の後に続く \fIlist\fR はバイト位置を指定します (たとえば、\fB-b1-72\fR は各行の最初の \fB72\fR バイトを渡します)。\fB-b\fR と \fB-n\fR を一緒に使用すると、複数バイト文字が分割されないように \fIlist\fR が調整されます。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB-c\fR\fIlist\fR \fR .ad .sp .6 .RS 4n \fB-c\fR に続く list は文字位置を指定します (たとえば、\fB-c1-72\fR は各行の最初の \fB72\fR 文字を渡します)。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB-d\fR \fIdelim\fR\fR .ad .sp .6 .RS 4n \fB-d\fR に続く \fB-delim\fR はフィールド区切り文字です (f オプションの場合のみ ) 。デフォルトは TAB です。シェルにとって意味のある空白や他の文字は引用符で囲まなければなりません。\fIdelim\fR は複数バイト文字でもかまいません。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB-f\fR\fIlist\fR \fR .ad .sp .6 .RS 4n \fB-f\fR に続く \fIlist\fR は区切り文字によってファイル内で区切られると見なされるフィールドのリストです (\fB-d\fR を参照)。たとえば、\fB-f1,7\fR は最初と 7 番目のフィールドだけをコピーします。フィールド区切り文字のない行は、\fB-s\fR が指定されていないかぎりそのまま渡されます (テーブルのサブヘディングに有効)。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB-n\fR\fR .ad .sp .6 .RS 4n 文字を分割しません。\fB-b\fR list と \fB-n\fR が一緒に使用されると、\fIlist\fR は複数バイト文字が分割されないように調整されます。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB-s\fR\fR .ad .sp .6 .RS 4n -f オプションが指定されたとき、区切り文字のない行を抑止します。指定されない場合、区切り文字のない行はそのまま渡されます。 .RE .SH オペランド .sp .LP 次のオペランドがサポートされています。 .sp .ne 2 .mk .na \fB\fIfile\fR\fR .ad .RS 8n .rt 入力ファイルのパス名。file オペランドが指定されない場合、または file オペランドが \fB-\fR である場合には、標準入力が使用されます。 .RE .SH 使用法 .sp .LP ファイルが 2 ギガバイト ( 2^31 バイト) 以上ある場合の \fBcut\fR の動作については、 \fBlargefile\fR(5) を参照してください。 .SH 使用例 .LP \fB例 1 \fRユーザー ID を割り当てる .sp .LP ユーザー \fBID\fR とユーザー名を組み合わせて出力するには次のようにします。 .sp .in +2 .nf example% \fBcut -d: -f1,5 /etc/passwd\fR .fi .in -2 .sp .LP \fB例 2 \fR現在のログイン名を設定する .sp .LP \fBname\fR に現在のログイン名を設定するには次のようにします。 .sp .in +2 .nf example$ \fBname=$(who am i | cut -f1 -d' ')\fR .fi .in -2 .sp .SH 環境 .sp .LP \fBcut\fR の実行に影響を与える次の環境変数についての詳細は、\fBenviron\fR(5) を参照してください。\fBLANG\fR、\fBLC_ALL\fR、\fBLC_CTYPE\fR、\fBLC_MESSAGES\fR、および \fBNLSPATH\fR。 .SH 終了ステータス .sp .LP 次の終了ステータスが返されます。 .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB0\fR\fR .ad .RS 6n .rt 入力ファイルはすべて正常に出力されました。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB>\fB0\fR\fR .ad .RS 6n .rt エラーが発生した。 .RE .SH 属性 .sp .LP 属性についての詳細は、マニュアルページの \fBattributes\fR(5) を参照してください。 .sp .sp .TS tab() box; cw(2.75i) |cw(2.75i) lw(2.75i) |lw(2.75i) . 属性タイプ属性値 _ 使用条件system/core-os _ CSI有効 _ インタフェースの安定性確実 _ 標準T{ \fBstandards\fR(5) を参照してください。 T} .TE .SH 関連項目 .sp .LP \fBgrep\fR(1), \fBpaste\fR(1), \fBattributes\fR(5), \fBenviron\fR(5), \fBlargefile\fR(5), \fBstandards\fR(5)