'\" te .\" Copyright (c) 2001, Sun Microsystems, Inc. All Rights Reserved .TH gettext 1 "2001 年 9 月 17 日" "SunOS 5.11" "ユーザーコマンド" .SH 名前 gettext \- メッセージデータベースからのテキスト文字列の取得 .SH 形式 .LP .nf \fBgettext\fR [\fB-d\fR \fItextdomain\fR | \fB--domain\fR=\fItextdomain\fR] [\fItextdomain\fR] \fImsgid\fR .fi .LP .nf \fBgettext\fR \fB-s\fR [\fB-e\fR] [\fB-n\fR] [\fB-d\fR \fItextdomain\fR | \fB--domain\fR=\fItextdomain\fR] \fImsgid\fR... .fi .SH 機能説明 .sp .LP \fBgettext\fR ユーティリティーは、\fBmsgfmt\fR(1) で生成されたメッセージオブジェクトから、文字列 \fImsgid\fR に対応する変換されたテキスト文字列を取得します。メッセージオブジェクト名は、省略可能な引数 \fItextdomain\fR が存在する場合はその引数から、それ以外の場合は \fBTEXTDOMAIN\fR 環境変数から決定されます。ドメインが指定されていない場合や、対応する文字列が見つからない場合、\fBgettext\fR は \fImsgid\fR を出力します。 .sp .LP 通常、\fBgettext\fR は \fB/usr/lib/locale/\fIlang\fR/LC_MESSAGES\fR 内でメッセージオブジェクトを探します。ここで、\fIlang\fR はロケール名です。存在する場合は、\fBTEXTDOMAINDIR\fR 環境変数によって、パス名のコンポーネントが \fIlang\fR に置き換えられます。 .sp .LP このコマンドは、タブに対する \fB\t\fR などの C エスケープシーケンスを解釈します。バックスラッシュを出力するには、\fB\\\fR を使用します。独自の行にメッセージを生成するには、\fImsgid\fR の最後に \fB\n\fR を入力するか、またはこのコマンドを \fBprintf\fR(1) とともに使用します。 .sp .LP \fB-s\fR オプションとともに使用された場合、\fBgettext\fR は \fBecho\fR(1) のように動作します。ただし、引数を単純に標準出力にコピーするわけではありません。代わりに、選択されたカタログ内にあるメッセージが変換されます。 .SH オプション .sp .LP サポートしているオプションは、次のとおりです。 .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB-d\fR \fItextdomain\fR\fR .ad .br .na \fB\fB--domain\fR=\fItextdomain\fR\fR .ad .RS 23n .rt \fItextdomain\fR がオペランドとして指定されていない場合は、ドメイン \fItextdomain\fR から変換されたメッセージを取得します。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB-e\fR\fR .ad .RS 23n .rt \fB-s\fR オプションとともに使用されている場合は、一部のエスケープシーケンスの展開を有効にします。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB-n\fR\fR .ad .RS 23n .rt \fB-s\fR オプションとともに使用されている場合は、末尾の復帰改行を抑止します。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB-s\fR\fR .ad .RS 23n .rt \fBecho\fR(1) のように動作します (上の「機能説明」を参照)。\fB-s\fR オプションが指定されている場合、デフォルトでは、C エスケープシーケンスの展開は実行されず、出力に改行文字が付加されます。 .RE .SH オペランド .sp .LP 次のオペランドがサポートされています。 .sp .ne 2 .mk .na \fB\fItextdomain\fR\fR .ad .RS 14n .rt メッセージを取得するために使用されるドメイン名。これにより、\fB-d\fR または \fB--domain\fR オプション (存在する場合) によって指定がオーバーライドされます。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fImsgid\fR\fR .ad .RS 14n .rt ローカライズされたメッセージを取得するための鍵。 .RE .SH 環境 .sp .ne 2 .mk .na \fB\fBLANG\fR\fR .ad .RS 17n .rt ロケール名を指定します。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fBLC_MESSAGES\fR\fR .ad .RS 17n .rt メッセージングのロケールを指定し、存在する場合はメッセージの \fBLANG\fR をオーバーライドします。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fBTEXTDOMAIN\fR\fR .ad .RS 17n .rt テキストドメイン名を指定します。これは、\fB\&.mo\fR サフィックスのないメッセージオブジェクトファイル名と同じです。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fBTEXTDOMAINDIR\fR\fR .ad .RS 17n .rt メッセージデータベースへのパス名を指定します。存在する場合は、\fB/usr/lib/locale\fR を置き換えます。 .RE .SH 属性 .sp .LP 属性についての詳細は、マニュアルページの \fBattributes\fR(5) を参照してください。 .sp .sp .TS tab() box; cw(2.75i) |cw(2.75i) lw(2.75i) |lw(2.75i) . 属性タイプ属性値 _ 使用条件system/core-os .TE .SH 関連項目 .sp .LP \fBecho\fR(1), \fBmsgfmt\fR(1), \fBprintf\fR(1), \fBgettext\fR(3C), \fBsetlocale\fR(3C), \fBattributes\fR(5) .SH 注意事項 .sp .LP これは、ライブラリルーチン \fBgettext\fR(3C) と等価なシェルです。