'\" te .\" Copyright 1989 AT&T .\" Copyright (c) 2003, Sun Microsystems, Inc. All Rights Reserved .\" Portions Copyright (c) 1992, X/Open Company Limited All Rights Reserved .\" Sun Microsystems, Inc. gratefully acknowledges The Open Group for permission to reproduce portions of its copyrighted documentation. Original documentation from The Open Group can be obtained online at http://www.opengroup.org/bookstore/. .\" The Institute of Electrical and Electronics Engineers and The Open Group, have given us permission to reprint portions of their documentation. In the following statement, the phrase "this text" refers to portions of the system documentation. Portions of this text are reprinted and reproduced in electronic form in the Sun OS Reference Manual, from IEEE Std 1003.1, 2004 Edition, Standard for Information Technology -- Portable Operating System Interface (POSIX), The Open Group Base Specifications Issue 6, Copyright (C) 2001-2004 by the Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc and The Open Group. In the event of any discrepancy between these versions and the original IEEE and The Open Group Standard, the original IEEE and The Open Group Standard is the referee document. The original Standard can be obtained online at http://www.opengroup.org/unix/online.html. This notice shall appear on any product containing this material. .TH iconv 1 "2003 年 11 月 14 日" "SunOS 5.11" "ユーザーコマンド" .SH 名前 iconv \- コードセット変換ユーティリティー .SH 形式 .LP .nf \fBiconv\fR [\fB-cs\fR] \fB-f\fR \fIfrommap\fR \fB-t\fR \fItomap\fR [\fIfile\fR]... .fi .LP .nf \fBiconv\fR \fB-f\fR \fIfromcode\fR [\fB-cs\fR] [\fB-t\fR \fItocode\fR] [\fIfile\fR]... .fi .LP .nf \fBiconv\fR \fB-t\fR \fItocode\fR [\fB-cs\fR] [\fB-f\fR \fIfromcode\fR] [\fIfile\fR]... .fi .LP .nf \fBiconv\fR \fB-l\fR .fi .SH 機能説明 .sp .LP \fBiconv\fR ユーティリティーは、\fIfile\fR で示すファイル中にある文字群または一連の文字群に対し、コードセットを変換してその結果を標準出力に書き出します。出力側のコードセットが対応する文字を持っていない文字は、実装で定義された文字に変換されます。 .sp .LP サポートされる変換処理の一覧と変換テーブルの場所は、\fBiconv\fR(5) のマニュアルページに記載されています。 .SH オプション .sp .LP サポートしているオプションは、次のとおりです。 .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB-c\fR\fR .ad .RS 18n .rt 入力ファイルのコードセットにおいて無効な文字を出力しません。\fB-c\fR オプションを指定しない場合、入力ストリームで無効な文字に遭遇したときの結果は、指定した変換用コードセットによって異なります。無効な文字とは、入力ファイルのコードセットにおいて無効な文字であるか、出力ファイルのコードセットにおいて対応する文字がない文字であるかのどちらかです。\fB-c\fR オプションは \fBiconv\fR の終了ステータスには影響しません。\fB--f\fR オプションの \fIfromcodeset\fR に \fIfromcode\fR を指定した場合、あるいは、\fB-t\fR オプションの \fItocodeset\fR に \fItocode\fR を指定した場合、\fB-c\fR オプションは無視されます。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB-f\fR \fIfromcodeset\fR\fR .ad .RS 18n .rt 入力ファイルのコードセットを設定します。\fIfromcodeset\fR オプション引数は、次の 2 つの形式が認識されます。 .sp .ne 2 .mk .na \fB\fIfromcode\fR\fR .ad .RS 12n .rt \fIfromcode\fR オプション引数には、スラッシュ (\fB/\fR) 文字を使用してはいけません。これはコードセット記述の名前として解釈されます。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fIfrommap\fR\fR .ad .RS 12n .rt \fIfrommap\fR オプション引数には、スラッシュ文字を使用する必要があります。これは \fBcharmap\fR(5) で定義されている charmap ファイルのパス名として解釈されます。このパス名が有効で読み取り可能な charmap ファイルを参照していない場合、その結果は定義されていません。 .RE このオプションを指定しない場合、現在のロケールのコードセットが使用されます。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB-l\fR\fR .ad .RS 18n .rt サポートされるすべての \fIfromcode\fR と \fItocode\fR の値を標準出力に書き出します。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB-s\fR\fR .ad .RS 18n .rt 無効な文字に関するメッセージを標準エラーに書き込みません。\fB-s\fR を使用しない場合、入力ストリームで無効な文字に遭遇したときの結果は、指定した変換用コードセットによって異なります。無効な文字とは、入力ファイルのコードセットにおいて無効な文字であるか、出力ファイルのコードセットにおいて対応する文字がない文字であるかのどちらかです。\fB-s\fR オプションは \fBiconv\fR の終了ステータスには影響しません。\fB-f\fRオプションの \fIfromcodeset\fR に \fIfromcode\fR を指定した場合、あるいは、\fB-t\fR オプションの \fItocodeset\fR に \fItocode\fR を指定した場合、\fB-s\fR オプションは無視されます。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB-t\fR \fItocodeset\fR\fR .ad .RS 18n .rt 出力ファイルのコードセットを設定します。\fItocodeset\fR オプション引数は、次の 2 つの形式が認識されます。 .sp .ne 2 .mk .na \fB\fItocode\fR\fR .ad .RS 10n .rt \fItocode\fR オプション引数には、スラッシュ (\fB/\fR) 文字を使用してはいけません。これはコードセット記述の名前として解釈されます。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fItomap\fR\fR .ad .RS 10n .rt \fItomap\fR オプション引数には、スラッシュ文字を使用する必要があります。これは \fBcharmap\fR(5) で定義されている charmap ファイルのパス名として解釈されます。このパス名が有効で読み取り可能な charmap ファイルを参照していない場合、その結果は定義されていません。 .RE このオプションを指定しない場合、現在のロケールのコードセットが使用されます。 .RE .sp .LP \fB-f\fR オプションまたは \fB-t\fR オプションの一方を charmap として指定して、他方を charmap として指定しないか、他方を指定しない場合、あるいは、\fB-f\fR オプションまたは \fB-t\fR オプションを両方とも指定しない場合、\fBiconv\fR は失敗して、エラーになります。 .SH オペランド .sp .LP 次のオペランドがサポートされています。 .sp .ne 2 .mk .na \fB\fIfile\fR\fR .ad .RS 8n .rt 入力ファイルのパス名。file オペランドが指定されない、または \fB-\fR の場合、標準入力が使用されます。 .RE .SH 使用例 .LP \fB例 1 \fRファイルを変換して保存する .sp .LP 次の例は、ファイル \fBmail1\fR の内容を \fB8859\fR から \fB646fr\fR へコードセット変換し、その結果をファイル \fBmail.local\fR に書き出します。 .sp .in +2 .nf example% \fBiconv -f 8859 -t 646fr mail1 > mail.local\fR .fi .in -2 .sp .SH 環境 .sp .LP \fBiconv\fR の実行に影響を与える次の環境変数の詳細については、\fBenviron\fR(5) を参照してください。\fBLANG\fR、\fBLC_ALL\fR、\fBLC_CTYPE\fR、\fBLC_MESSAGES\fR、および \fBNLSPATH\fR。 .SH 終了ステータス .sp .LP 次の終了ステータスが返されます。 .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB0\fR\fR .ad .RS 5n .rt 正常終了。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB1\fR\fR .ad .RS 5n .rt エラーが発生しました。 .RE .SH ファイル .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB/usr/lib/iconv/iconv_data\fR\fR .ad .RS 29n .rt 変換テーブルでサポートしている変換のリスト .RE .SH 属性 .sp .LP 属性についての詳細は、マニュアルページの \fBattributes\fR(5) を参照してください。 .sp .sp .TS tab() box; cw(2.75i) |cw(2.75i) lw(2.75i) |lw(2.75i) . 属性タイプ属性値 _ 使用条件system/core-os _ インタフェースの安定性確実 _ 標準T{ \fBstandards\fR(5) を参照してください。 T} .TE .SH 関連項目 .sp .LP \fBiconv\fR(3C), \fBiconv_open\fR(3C), \fBattributes\fR(5), \fBcharmap\fR(5), \fBenviron\fR(5), \fBiconv\fR(5), \fBiconv_unicode\fR(5), \fBstandards\fR(5) .SH 注意事項 .sp .LP 2 つのコードセットに共通な文字には、両方の charmap ファイルが同じシンボリック名を使用していることを確認してください。 .sp .LP \fB-l\fR オプションの出力形式は定義されていません。\fB-l\fR オプションはシェルスクリプトで使用するようには設計されていません。 .sp .LP \fIfromcode\fR または \fItocode\fR をコードセット変換用に指定した場合、\fBiconv\fR は \fBiconv_open\fR(3C) 関数を使用します。\fBiconv_open\fR(3C) が指定されたコードセット変換を開くのに失敗した場合、\fBiconv\fR は適切な変換テーブルを検索します。\fBiconv_open\fR(3C) がサポートするコード変換については、\fBiconv\fR(5) および \fBiconv_locale\fR(5) を参照してください。