'\" te .\" OpenSSH のライセンス条項、帰属、および著作権を参照するためのデフォルトパスは、/var/sadm/pkg/SUNWsshdr/install/copyright です。If the Solaris operating environment has been installed anywhere other than the default, modify the given path to access the file at the installed location. .\" Portions Copyright (c)2007, Sun Microsystems, Inc. All Rights Reserved. .TH scp 1 "2007 年 6 月 22 日" "SunOS 5.11" "ユーザーコマンド" .SH 名前 scp \- セキュリティー保護されたコピー (リモートファイルのコピープログラム) .SH 形式 .LP .nf \fBscp\fR [\fB-pqrvBC46\fR] [\fB-F\fR \fIssh_config\fR] [\fB-S\fR \fIprogram\fR] [\fB-P\fR \fIport\fR] [\fB-c\fR \fIcipher\fR] [\fB-i\fR \fIidentity_file\fR] [\fB-o\fR \fIssh_option\fR] [ [\fIuser\fR@]\fIhost1\fR:]\fIfile1\fR []... [ [\fIuser\fR@]\fIhost2\fR:]\fIfile2\fR .fi .SH 機能説明 .sp .LP \fBscp\fR ユーティリティーは、ネットワーク上のホスト間でファイルをコピーします。このユーティリティーは、\fBssh\fR(1) をデータ転送に使用し、\fBssh\fR(1) と同じ認証を使用して同じセキュリティーを提供します。\fBrcp\fR(1) とは異なり、\fBscp\fR は、認証に必要な場合はパスワードまたはパスフレーズを要求します。 .sp .LP ファイル名にホスト指定とユーザー指定を含めて、そのファイルを該当のホストにコピーしたりホストからコピーしたりする必要があることを示すことができます。2 つのリモートホスト間のコピーが許可されます。 .SH オプション .sp .LP サポートしているオプションは、次のとおりです。 .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB-4\fR\fR .ad .RS 20n .rt 強制的に \fBscp\fR が IPv4 アドレスのみを使用するようにします。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB-6\fR\fR .ad .RS 20n .rt 強制的に \fBscp\fR が IPv6 アドレスのみを使用するようにします。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB-B\fR\fR .ad .RS 20n .rt バッチモードを選択します。(パスワードまたはパスフレーズを要求しないようにします。) .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB-c\fR \fIcipher\fR\fR .ad .RS 20n .rt データ転送の暗号化に使用する暗号化方式を選択します。このオプションは、直接 \fBssh\fR(1) に渡されます。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB-C\fR\fR .ad .RS 20n .rt 圧縮を有効にします。\fB-C\fR フラグを \fBssh\fR(1) に渡して、圧縮を有効にします。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB-F\fR \fIssh_config\fR\fR .ad .RS 20n .rt \fBssh\fR(1.) のユーザーごとの代替構成ファイルを指定します。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB-i\fR \fIidentity_file\fR\fR .ad .RS 20n .rt \fBRSA\fR 認証用の識別情報 (秘密鍵) を読み取るファイルを選択します。このオプションは、\fBssh\fR(1) に直接渡されます。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB-o\fR \fIssh_option\fR\fR .ad .RS 20n .rt 指定したオプションは、直接 \fBssh\fR(1) に渡されます。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB-p\fR\fR .ad .RS 20n .rt 元のファイルの変更時間、アクセス時間、およびモードを保存します。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB-P\fR \fIport\fR\fR .ad .RS 20n .rt リモートホストの接続先ポートを指定します。このオプションは、大文字の「P」で記述されます。これは、\fB-p\fR がすでに \fBrcp\fR(1) でファイルの時間とモードを保存するために予約されているためです。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB-q\fR\fR .ad .RS 20n .rt 進行状況メーターを無効にします。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB-r\fR\fR .ad .RS 20n .rt ディレクトリ全体を再帰的にコピーします。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB-S\fR \fIprogram\fR\fR .ad .RS 20n .rt 暗号化した接続で使用するプログラムの名前を指定します。このプログラムは、\fBssh\fR(1) のオプションを認識する必要があります。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB-v\fR\fR .ad .RS 20n .rt 冗長モード。\fBscp\fR および \fBssh\fR(1) が進行状況に関するデバッグメッセージを出力するようにします。これは、接続、認証、および構成の問題をデバッグするときに役立ちます。 .RE .SH オペランド .sp .LP 次のオペランドがサポートされています。 .sp .ne 2 .mk .na \fB\fIhost1、host2、\fR...\fR .ad .RS 23n .rt ファイルのコピー元またはコピー先のホストの名前。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fIfile1、file2、\fR...\fR .ad .RS 23n .rt コピーするファイル。 .RE .SH 終了ステータス .sp .LP 次の終了ステータスが返されます。 .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB0\fR\fR .ad .RS 5n .rt 正常終了。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB1\fR\fR .ad .RS 5n .rt エラーが発生した。 .RE .SH 属性 .sp .LP 属性についての詳細は、マニュアルページの \fBattributes\fR(5) を参照してください。 .sp .sp .TS tab() box; cw(2.75i) |cw(2.75i) lw(2.75i) |lw(2.75i) . 属性タイプ属性値 _ 使用条件network/ssh _ インタフェースの安定性確実 .TE .SH 関連項目 .sp .LP \fBrcp\fR(1), \fBssh\fR(1), \fBssh-add\fR(1), \fBssh-agent\fR(1), \fBssh-keygen\fR(1), \fBsshd\fR(1M), \fBssh_config\fR(4), \fBattributes\fR(5) .SH 注意事項 .sp .LP 一般に、\fBscp\fR でパスワードまたはキーボード対話型認証方式と 2 つのリモートホストを使用しても機能しません。scp で使用できるのは、\fBpubkey\fR、\fBhostbased\fR、または \fBgssapi-keyex\fR 認証方式のいずれかです。\fBpubkey\fR 認証方式の場合は、パスフレーズで保護されていない秘密鍵か、明示的な \fBssh\fR エージェント転送のいずれかを使用する必要があります。\fBgssapi-keyex\fR 認証方式が \fBkerberos_v5\fR GSS-API メカニズムで機能するのは、\fBGSSAPIDelegateCredentials\fR オプションが有効になっている場合だけです。