'\" te .\" Copyright 1989 AT&T .\" Copyright (c) 2007, 2011, Oracle and/or its affiliates.All rights reserved. .\" Portions Copyright (c) 1992, X/Open Company Limited All Rights Reserved .\" Sun Microsystems, Inc. gratefully acknowledges The Open Group for permission to reproduce portions of its copyrighted documentation. Original documentation from The Open Group can be obtained online at http://www.opengroup.org/bookstore/. .\" The Institute of Electrical and Electronics Engineers and The Open Group, have given us permission to reprint portions of their documentation. In the following statement, the phrase "this text" refers to portions of the system documentation. Portions of this text are reprinted and reproduced in electronic form in the Sun OS Reference Manual, from IEEE Std 1003.1, 2004 Edition, Standard for Information Technology -- Portable Operating System Interface (POSIX), The Open Group Base Specifications Issue 6, Copyright (C) 2001-2004 by the Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc and The Open Group. In the event of any discrepancy between these versions and the original IEEE and The Open Group Standard, the original IEEE and The Open Group Standard is the referee document. The original Standard can be obtained online at http://www.opengroup.org/unix/online.html. This notice shall appear on any product containing this material. .TH spell 1 "2011 年 2 月 11 日" "SunOS 5.11" "ユーザーコマンド" .SH 名前 spell, hashmake, spellin, hashcheck \- スペルミスの報告 .SH 形式 .LP .nf \fBspell\fR [\fB-bilvx\fR] [+ \fIlocal_file\fR] [\fIfile\fR] ... .fi .LP .nf \fB/usr/lib/spell/hashmake\fR .fi .LP .nf \fB/usr/lib/spell/spellin\fR \fIn\fR .fi .LP .nf \fB/usr/lib/spell/hashcheck\fR \fIspelling_list\fR .fi .SH 機能説明 .sp .LP \fBspell\fR コマンドは、指定された \fBfile\fR から単語を収集し、スペルリスト内でそれらを検索します。スペルリスト内の単語になく、かつそこから (特定の語尾変化、接頭辞、または接尾辞を適用して) 派生させることもできない単語は、標準出力に書き込まれます。 .sp .LP \fBfile\fR 引数が存在しない場合、チェックする単語は標準入力から収集されます。\fBspell\fR は、ほとんどの \fBtroff\fR(1)、\fBtbl\fR(1)、および \fBeqn\fR(1) 構文を無視します。すべての出力単語のコピーが履歴ファイル (\fBspellhist\fR) 内に累積され、\fBstop\fR リストにより、漏れがないようにミススペルがフィルタで除去されます (例: \fBtheir=thy-y+ier\fR)。 .sp .LP デフォルトでは、\fBspell\fR は (\fBderoff\fR(1) と同様に) インクルードファイルのチェーン (\fB\&.so\fR および \fB\&.nx\fR \fBtroff\fR(1) 要求) に従います (この種のインクルードファイルの名前の先頭が \fB/usr/lib\fR である場合を除く)。 .sp .LP 標準のスペルリストは多数のソースをベースにしており、通常の辞書より計画性は低くなりますが、適切な名前および一般的な技術用語という点ではより効率的です。生物学、医学、および化学の特殊な語彙については、浅く扱われています。 .sp .LP \fBspell\fR で使用されるハッシュリストの保守およびチェックには、3 つのプログラムが利用されています。 .sp .ne 2 .mk .na \fB\fBhashmake\fR\fR .ad .RS 13n .rt 標準入力から単語のリストを読み取り、対応する 9 桁のハッシュコードを標準出力に書き込みます。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fBspellin\fR\fR .ad .RS 13n .rt 標準入力から \fIn\fR 個のハッシュレコードを読み取り、圧縮されたスペルリストを標準出力に書き込みます。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fBhashcheck\fR\fR .ad .RS 13n .rt 圧縮された \fIspelling_list\fR を読み取り、その中のすべての単語について 9 桁のハッシュコードを再作成します。これらのコードを標準出力に書き込みます。 .RE .SH オプション .sp .LP サポートしているオプションは、次のとおりです。 .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB-b\fR\fR .ad .RS 15n .rt イギリス英語のスペルをチェックします。このオプションでは、\fBcentre\fR、\fBcolour\fR、\fBprogramme\fR、\fBspeciality \fR、\fBtravelled\fR などを優先するほかに、\fBstandardise\fR のような単語で \fI-ise\fR を要求します。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB-i\fR\fR .ad .RS 15n .rt \fBderoff\fR(1) が \fB\&.so\fR および \fB\&.nx\fR コマンドを無視するようにします。\fBderoff\fR(1) がシステムに存在しない場合、このオプションは無視されます。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB-l\fR\fR .ad .RS 15n .rt \fIall\fR インクルードファイルのチェーンに従います。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB-v\fR\fR .ad .RS 15n .rt スペルリストにそのまま存在しないすべての単語、およびスペルリスト内の単語からの派生と思われる単語を出力します。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB-x\fR\fR .ad .RS 15n .rt 可能性のあるすべての語幹を、各語の先頭に \fB=\fR を付けて、1 行につき 1 つずつ出力します。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB+\fR\fIlocal_file\fR\fR .ad .RS 15n .rt \fBspell\fR の独自のスペルリストに加えて、正しいスペルの単語セットをジョブごとに指定します。\fIlocal_file\fR は、ユーザー指定のファイル名で、このファイルにはソート済みの単語リストが 1 行に 1 つずつ含まれます。\fIlocal_file\fR 内にある単語は、\fBspell\fR の出力から削除されます。\fBsort\fR(1) を使用して、\fIlocal_file\fR を ASCII 照合順序にします。この順序付けに従わない場合、\fIlocal_file\fR 内の一部のエントリが無視されることがあります。 .RE .SH オペランド .sp .LP 次のオペランドがサポートされています。 .sp .ne 2 .mk .na \fB\fBfile\fR\fR .ad .RS 8n .rt スペルミスをチェックするためのテキストファイルのパス名。ファイル名を指定しない場合、標準入力から単語が収集されます。 .RE .SH 環境 .sp .LP \fBspell\fR の実行に影響を及ぼす環境変数 \fBLC_CTYPE\fR、\fBLC_MESSAGES\fR、および \fBNLSPATH\fR の説明については、\fBenviron\fR(5) を参照してください。 .SH 終了ステータス .sp .LP 次の終了ステータスが返されます。 .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB0\fR\fR .ad .RS 6n .rt 正常終了。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB>\fB0\fR\fR .ad .RS 6n .rt エラーが発生した。 .RE .SH ファイル .sp .ne 2 .mk .na \fB\fBD_SPELL=/usr/lib/spell/hlist[ab]\fR\fR .ad .sp .6 .RS 4n ハッシュされたスペルリスト、アメリカ英語およびイギリス英語 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fBS_SPELL=/usr/lib/spell/hstop\fR\fR .ad .sp .6 .RS 4n ハッシュされたストップリスト .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fBH_SPELL=$HOME/.spellhist\fR\fR .ad .sp .6 .RS 4n 履歴ファイル .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB/usr/share/lib/dict/words\fR\fR .ad .sp .6 .RS 4n マスターディレクトリ .RE .SH 属性 .sp .LP 属性についての詳細は、マニュアルページの \fBattributes\fR(5) を参照してください。 .sp .sp .TS tab() box; cw(2.75i) |cw(2.75i) lw(2.75i) |lw(2.75i) . 属性タイプ属性値 _ 使用条件text/spelling-utilities .TE .SH 関連項目 .sp .LP \fBderoff\fR(1)、\fBeqn\fR(1)、\fBsort\fR(1)、\fBtbl\fR(1)、\fBtroff\fR(1)、\fBattributes\fR(5)、\fBenviron\fR(5) .SH 注意事項 .sp .LP \fBspell\fR は、U.S. \fBASCII\fR コードセットで定義された英単語に対してのみ機能します。 .SH 使用上の留意点 .sp .LP スペルリストの対象範囲は一様ではありません。新規インストールの場合、ローカルの追加内容を収集するために数か月かけて出力をモニターすることがあります。 .sp .LP イギリス英語のスペルは、米国人により作成されました。 .sp .LP スペルの間違った単語は、デフォルトでモニター可能です。そのためには、\fBH_SPELL \fR 環境変数を spell プロセスに書き込み可能なファイルの名前に設定します。\fBH_SPELL\fR が設定されていない場合、\fB $HOME/.spellhist\fR が履歴ファイルとして使用されます。モニタリングを望まない場合は、適切なスペル履歴ファイルを、書き込み権を無効にして作成できます。