'\" te .\" Copyright 1989 AT&T .\" Copyright (c) 1992, X/Open Company Limited All Rights Reserved .\" Portions Copyright (c) 2007, 2011, Oracle and/or its affiliates. All rights reserved. .\" Portions Copyright (c) 1982-2007 AT&T Knowledge Ventures .\" Sun Microsystems, Inc. gratefully acknowledges The Open Group for permission to reproduce portions of its copyrighted documentation. Original documentation from The Open Group can be obtained online at http://www.opengroup.org/bookstore/. .\" The Institute of Electrical and Electronics Engineers and The Open Group, have given us permission to reprint portions of their documentation. In the following statement, the phrase "this text" refers to portions of the system documentation. Portions of this text are reprinted and reproduced in electronic form in the Sun OS Reference Manual, from IEEE Std 1003.1, 2004 Edition, Standard for Information Technology -- Portable Operating System Interface (POSIX), The Open Group Base Specifications Issue 6, Copyright (C) 2001-2004 by the Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc and The Open Group. In the event of any discrepancy between these versions and the original IEEE and The Open Group Standard, the original IEEE and The Open Group Standard is the referee document. The original Standard can be obtained online at http://www.opengroup.org/unix/online.html. This notice shall appear on any product containing this material. .TH umask 1 "2011 年 7 月 12 日" "SunOS 5.11" "ユーザーコマンド" .SH 名前 umask \- ファイルモード生成マスクの獲得と設定 .SH 形式 .LP .nf \fB/usr/bin/umask\fR [\fB-S\fR] [\fImask\fR] .fi .SS "sh" .LP .nf \fBumask\fR [\fIooo\fR] .fi .SS "csh" .LP .nf \fBumask\fR [\fIooo\fR] .fi .SS "ksh88" .LP .nf \fBumask\fR [\fB-S\fR] [\fImask\fR] .fi .SS "ksh" .LP .nf \fBumask\fR [\fB-S\fR] [\fImask\fR] .fi .SH 機能説明 .sp .LP \fBumask\fR ユーティリティーは、現在のシェル実行環境のファイルモード生成マスクを \fImask\fR オペランドが示す値に設定します。このマスクは、以降生成されるファイルのファイル許可ビットの初期値に影響します。次のように、\fBumask\fR がサブシェルや別のユーティリティー実行環境で呼び出された場合は、 .sp .in +2 .nf (umask 002) nohup umask ... find . -exec umask ... .fi .in -2 .sp .sp .LP 呼び出し側の環境のファイルモード生成マスクには影響しません。このため \fB/usr/bin/umask\fR ユーティリティーは、進行中のセッションにある umask の変更には使用できません。呼び出し側の umask を確認するためだけに使用できます。進行中のセッションにある umask を変更するには、シェルの組み込みコマンドを使用する必要があります。 .sp .LP \fImask\fR オペランドが省略されると、\fBumask\fR ユーティリティーは呼び出し側プロセスのファイルモード生成マスクの値を標準出力に書き出します。 .SS "sh" .sp .LP ユーザーのファイル生成モードマスクを \fIooo\fR で示す値に設定します。ooo は 3 つの 8 進数で、左から順番に所有者、グループ、その他のユーザー用の、読み取り/書き込み/実行権を表します。詳しくは \fBchmod\fR(1)、\fBchmod\fR(2)、\fBumask\fR(2) の説明を参照してください。umask で指定したそれぞれの値は、ファイル生成時にシステムが指定する値から減算されます (\fBcreat\fR(2) を参照)。たとえば \fBumask \fR \fB022\fR と指定すると、グループとその他のユーザーに対する書き込み権が取り除かれます。 モード \fB777\fR で標準的に生成されたファイル (およびディレクトリ) はモード \fB755\fR になります。モード \fB666\fR で生成されたファイル (およびディレクトリ) はモード \fB644\fR になります。 .RS +4 .TP .ie t \(bu .el o \fIooo\fR 引数を省略すると、マスクとして用いられている現在の値が出力されます。 .RE .RS +4 .TP .ie t \(bu .el o \fBumask\fR はシェルにより認識され実行されます。 .RE .RS +4 .TP .ie t \(bu .el o ユーザーの \fB\&.profile\fR に \fBumask\fR を登録しておくと (\fBprofile\fR(4) を参照)、ログイン時に実行され、生成されたファイルやディレクトリに対するユーザーのアクセス権モードが自動的に設定されます。 .RE .SS "csh" .sp .LP 前述の、\fBsh\fR の \fBumask\fR 組み込みコマンドについての説明を参照してください。 .SS "ksh88" .sp .LP ユーザーファイルの作成時のマスクを \fImask\fR 引数が示す値に設定します。\fImask\fR には、\fBchmod\fR(1) で説明する記号値または 8 進数を指定できます。記号値を指定すると、新しい \fBumask\fR 値は、\fImask\fR を直前の umask 値の補数に適用した結果の補数になります。\fImask\fR 引数を省略すると、マスクの現在の値を表示します。 .SS "ksh" .sp .LP \fBumask\fR は、現在のシェル実行環境のファイル生成マスクを \fBmask\fI\fR\fR オペランドが示す値に設定します。このマスクは、以降生成されるファイルのファイル許可ビットに影響します。\fImask\fR には、chmod(1) で説明する記号値または 8 進数を指定できます。記号値を指定すると、新しいファイル生成マスクは、\fImask\fR を現在のファイル生成マスクの補数に適用した結果の補数になります。\fImask\fR が省略されると、\fBumask\fR は現在のプロセスのファイル生成マスクの値を標準出力に書き出します。 .SH オプション .SS "ksh88" .sp .LP 次のオプションは、\fBksh88\fR の \fB/usr/bin/umask\fR と \fBumask\fR で使用できます。 .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB-S\fR\fR .ad .RS 6n .rt 記号出力を生成します。 .RE .sp .LP デフォルトの出力形式は不定ですが、同じシステム上の以降に \fBumask\fR が呼び出されたときには、以前のファイルモード生成マスクを復元する \fImask\fR オペランドとして認識されます。 .SS "ksh" .sp .LP 次のオプションは、\fBksh\fR で指定できます。 .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB-S\fR\fR .ad .RS 6n .rt ファイル生成マスクが、8 進数ではなく記号値として設定または使用されます。 .RE .SH オペランド .sp .LP 次のオペランドを指定できます。 .sp .ne 2 .mk .na \fB\fIマスク\fR \fR .ad .RS 14n .rt 新しいファイルモード生成マスクを指定する文字列。この文字列は \fBchmod\fR(1) マニュアルページで説明されている \fImode\fR オペランドと同じ方法で扱われます。 .sp 記号値の場合、ファイルモード生成マスクの新しい値は、記号文字列が指定しているファイルモードのファイル許可ビット部分の論理補数です。\fI\fR\fI\fR .sp 記号値の許可 \fIop\fR 文字 \fB+\fR と \fB–\fR は、現在のファイルモード生成マスクとの相対的な関係で解釈されます。\fI\fR\fB+\fR は、示された許可をマスクからクリアーします。\fB–\fR は、示された許可ビットをマスクに設定します。 .sp ファイル許可ビット以外のファイルモードビットを指定する \fImode\fR 値の解釈は不定です。 .sp ファイルモード生成マスクは、結果の数値に設定されます。 .sp 同じシステム上で以前にオペランドを指定せずに \fBumask\fR を実行した場合のデフォルト出力も、\fImask\fR オペランドとして認識されます。この方法で得たオペランドは、たとえ 8 進数であっても、無効ではありません。 .RE .SH 出力 .sp .LP \fImask\fR オペランドが省略されると、\fBumask\fR ユーティリティーは、あとで \fBumask\fR の \fImask\fR オペランドとして使用可能なメッセージを標準出力に書き出します。 .sp .LP \fB-S\fR が指定されると、メッセージは次の形式になります。 .sp .in +2 .nf "u=%s,g=%s,o=%s\en", \fIowner permissions\fR, \fIgroup permissions\fR, \e \fIother permissions\fR .fi .in -2 .sp .sp .LP 3 つの値は、\fB{\fRr\fB, \fRw\fB, \fRx\fB}\fR セットの文字の組み合わせです。文字がある場合は、ファイルモード生成マスク内の対応するビットが設定されていないことを示しています。 .sp .LP \fImask\fR オペランドが指定されると、標準出力には何も出力されません。 .SH 使用例 .LP \fB例 1 \fR\fBumask\fR コマンドの使用 .sp .LP このセクションの例では、\fB/usr/bin/umask\fR ユーティリティーと \fBksh88\fR の組み込み umask について説明します。 .sp .LP 次のコマンドを見てください。 .sp .in +2 .nf \fBumask a=rx,ug+w umask 002\fR .fi .in -2 .sp .sp .LP これらのコマンドは、どちらも以降生成されるファイルの \fBS_IWOTH\fR ビットがクリアーされるように、モードマスクを生成します。 .sp .LP 前述のコマンドはどちらもモードマスクを設定したあと、\fBumask\fR コマンドを使用してモードマスクの現在の値を書き出すことができます。 .sp .in +2 .nf example$ \fBumask\fR 0002 .fi .in -2 .sp .sp .LP 出力形式が指定されていませんが、これまでの実装では従来の 8 進整数モードの書式が使用されます。 .sp .in +2 .nf example$ \fBumask -S\fR u=rwx,g=rwx,o=rx .fi .in -2 .sp .sp .LP この出力はどちらも、以降の \fBumask\fR 呼び出しで mask オペランドとして使用できます。 .sp .LP 前述のようにモードマスクが設定されていると想定した場合、 .sp .in +2 .nf \fBumask g-w\fR .fi .in -2 .sp .sp .LP このコマンドは、以降生成されるファイルの \fBS_IWGRP\fR ビットと \fBS_IWOTH\fR ビットがクリアーされるように、モードマスクを設定します。 .sp .LP 次のコマンド .sp .in +2 .nf \fBumask --w\fR .fi .in -2 .sp .sp .LP このコマンドは、以降生成されるファイルの書き込みビットがクリアーされるように、モードマスクを設定します。なお \fImask\fR オペランドの \fBr\fR、\fBw\fR、\fBx\fR、またはハイフン (\fB–\fR) で始まるものは、オプションと間違われないようにその前に \fB–\fR を付ける必要があります。 .SH 環境 .sp .LP \fBumask\fR の実行に影響を与える次の環境変数についての詳細は、\fBenviron\fR(5) を参照してください。\fBLANG\fR、\fBLC_ALL\fR、\fBLC_COLLATE\fR\fBLC_CTYPE\fR、\fBLC_MESSAGES\fR、および \fBNLSPATH\fR。 .SH 終了ステータス .sp .LP 次の終了ステータスが返されます。 .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB0\fR\fR .ad .RS 6n .rt ファイルモード生成マスクが正常に変更された、または \fImask\fR がなかった。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB>\fB0\fR\fR .ad .RS 6n .rt エラーが発生した。 .RE .SH 属性 .sp .LP 属性についての詳細は、マニュアルページの \fBattributes\fR(5) を参照してください。 .SS "/usr/bin/umask、csh、ksh88、sh" .sp .sp .TS tab() box; cw(2.75i) |cw(2.75i) lw(2.75i) |lw(2.75i) . 属性タイプ属性値 _ 使用条件system/core-os _ インタフェースの安定性確実 _ 標準T{ \fBstandards\fR(5) を参照してください。 T} .TE .SS "ksh" .sp .sp .TS tab() box; cw(2.75i) |cw(2.75i) lw(2.75i) |lw(2.75i) . 属性タイプ属性値 _ 使用条件system/core-os _ インタフェースの安定性流動的 .TE .SH 関連項目 .sp .LP \fBchmod\fR(1), \fBcsh\fR(1), \fBksh\fR(1), \fBksh88\fR(1), \fBsh\fR(1), \fBchmod\fR(2), \fBcreat\fR(2), \fBumask\fR(2), \fBprofile\fR(4), \fBattributes\fR(5), \fBenviron\fR(5), \fBstandards\fR(5)