'\" te .\" Copyright (c) 2001, Sun Microsystems, Inc. All Rights Reserved .TH yppasswd 1 "2009 年 12 月 10 日" "SunOS 5.11" "ユーザーコマンド" .SH 名前 yppasswd \- NIS データベース内のネットワークパスワードの変更 .SH 形式 .LP .nf \fByppasswd\fR [\fIusername\fR] .fi .SH 機能説明 .sp .LP \fByppasswd\fR ユーティリティーは、\fBNIS\fR (Network Information Service) データベース内のユーザー \fIusername\fR に対応付けられたネットワークパスワードを変更します。ユーザーが、\fBkeylogin\fR(1) を実行しており、\fBNIS\fR の \fBpublickey.byname\fR マップ内にそのユーザー用の公開鍵と秘密鍵のペアが存在する場合には、\fByppasswd\fR は新しいパスワードを使用して秘密鍵を再度、暗号化します。\fBNIS\fR パスワードは、ユーザーのマシンで設定されているローカルなパスワードとは異なる場合もあります。 .sp .LP \fByppasswd\fR は、古い \fBNIS\fR パスワードの入力を求めたあとで、新しいパスワードの入力を求めます。変更を有効にするためには、古いパスワードを正しく入力する必要があります。新しいパスワードは、誤った入力を防ぐために 2 回入力する必要があります。 .sp .LP 新しいパスワードの長さは、大文字や小文字、記号を組み合わせる場合は 4 文字以上、大文字または小文字だけのアルファベットの場合には 6 文字以上でなければなりません。しかし、ユーザーが執拗に要求する場合には、これらの規則は緩和されます。パスワードを変更できるのは、名前の所有者とスーパーユーザーだけです。ルートマスター上のスーパーユーザーは、古いパスワードの入力を求められず、パスワード作成の要件に従う必要もありません。 .sp .LP 新しいパスワードを有効にするためには、\fBNIS\fR パスワードデーモン \fBrpc.yppasswdd\fR が \fBNIS\fR サーバー上で実行していなければなりません。 .SH 属性 .sp .LP 属性についての詳細は、マニュアルページの \fBattributes\fR(5) を参照してください。 .sp .sp .TS tab() box; cw(2.75i) |cw(2.75i) lw(2.75i) |lw(2.75i) . 属性タイプ属性値 _ 使用条件system/network/nis .TE .SH 関連項目 .sp .LP \fBkeylogin\fR(1), \fBlogin\fR(1), \fBpasswd\fR(1), \fBgetpwnam\fR(3C), \fBgetspnam\fR(3C), \fBsecure_rpc\fR(3NSL), \fBnsswitch.conf\fR(4), \fBattributes\fR(5) .SH 警告 .sp .LP このコマンドを使用してユーザーがパスワードを正常に変更したあとでも、新しいパスワードによる \fBlogin\fR(1) が行なえるのは、ユーザーのパスワード情報とシャドー情報が NIS から取得される場合だけです。\fBgetpwnam\fR(3C)、\fBgetspnam\fR(3C)、および \fBnsswitch.conf\fR(4) を参照してください。 .SH 注意事項 .sp .LP 現在、\fByppasswd\fR は \fBpasswd\fR(1) コマンドのラッパーでしかないため、yppasswd の使用はお勧めできません。代わりに passwd(1) を使用してください。\fB-r\fR \fBnis\fR オプションを指定して \fBpasswd\fR(1) を使用すると、同じ結果が得られます。この方法は、現在利用できる種々のネームサービスすべてに渡って一貫性のあるものです。 .SH 使用上の留意点 .sp .LP 更新プロトコルは、1 つの \fBRPC\fR 呼び出しで、すべての情報を確認することなくサーバーに渡します。このため、古いパスワードを間違って入力しても、新しいパスワードの入力を終えるまで通知されることはありません。