'\" te .\" Copyright (c) 2003, 2015, Oracle and/or its affiliates.All rights reserved. .TH rcapadm 1M "2015 年 9 月 24 日" "SunOS 5.11" "システム管理コマンド" .SH 名前 rcapadm \- リソース上限デーモンの構成 .SH 形式 .LP .nf \fBrcapadm\fR .fi .LP .nf \fBrcapadm\fR [ [\fB-n\fR] \fB-E\fR | \fB-D\fR] [-i {sample|mode}=value].... [\fB-z\fR \fIzonename\fR \fB-m\fR \fImaxvalue\fR] .fi .SH 機能説明 .sp .LP \fBrcapadm\fR コマンドを使用すると、後述の特権を持つユーザーがリソース上限デーモンのさまざまな属性を構成できます。引数なしで使用された場合、\fBrcapadm\fR は、リソース上限デーモンの現在のステータスを表示します。詳細は、\fBrcapd\fR(1M) を参照してください。 .sp .LP Solaris オペレーティング環境の現在のリリースでは、すべての権限を持つユーザーと、プロファイルのリストに Process Management プロファイルが含まれているユーザーが \fBrcapadm\fR を使用できます。System Administrator 役割には Process Management プロファイルが含まれています。 .SH オプション .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB-D\fR\fR .ad .sp .6 .RS 4n リソース上限デーモンを無効にして、システムのブート時に起動されないようにします。また、\fB-n\fR オプションが指定されていない場合、リソース上限デーモンが現在実行中であればただちに停止します。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB-E\fR\fR .ad .sp .6 .RS 4n リソース上限デーモンを有効にして、システムのブート時に毎回起動されるようにします。また、\fB-n\fR オプションが指定されていない場合、リソース上限デーモンが現在実行中でなければただちに起動します。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB-i\fR {\fBsample\fR|\fBmode\fR}=\fIvalue\fR,....\fR .ad .sp .6 .RS 4n \fBrcapd\fR の処理の構成を設定します。\fBrcapd\fR で使用される 2 つのパラメータは、このオプションを使用して設定できます。 .sp .ne 2 .mk .na \fB\fBsample\fR\fR .ad .RS 10n .rt コレクションの常駐セットサイズのサンプリング間隔。デフォルトのサンプリング間隔は 30 秒です。最小値は 5 秒です。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fBmode\fR\fR .ad .RS 10n .rt \fBrcapd\fR の動作モードを設定します。\fBrcapd\fR のモードを設定して、スキャン結果の記録のみを行うか、常駐ページをページアウトして rss 上限を適用できます。 .sp \fBmode\fR では次の値が許可されます。 .sp .ne 2 .mk .na \fB\fBlog-only\fR\fR .ad .RS 12n .rt 上限を適用しません。上限が設けられたすべてのコレクションの rss 上限と使用状況統計を記録します。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fBpageout\fR\fR .ad .RS 12n .rt コレクションの RSS 上限を上回るプロセスの常駐ページをページアウトします。これは \fBrcapd\fR(1M) のデフォルトモードです。 .RE .RE .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB-m\fR \fImaxvalue\fR\fR .ad .sp .6 .RS 4n \fB-z\fR オプションと組み合わせて使用します。\fB-z\fR で指定されたゾーンの物理メモリー使用率に動的に設定される上限 \fBrcap.max-rss\fR の値を指定します。指定する値には単位 (\fBK\fR、\fBM\fR、\fB G\fR、\fBT\fR) を適用できます。\fBK\fR は K バイト、\fBM\fR は M バイト、\fBG\fR は G バイト、\fBT\fR は T バイトを意味します。たとえば、\fB100M\fR は 100M バイトです。 .sp 既存の上限を削除するには、\fB0M\fR と指定します。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB-n\fR\fR .ad .sp .6 .RS 4n リソース上限デーモンを有効または無効にするときに、実行中の状態には影響を与えません。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB-z\fR \fIzonename\fR\fR .ad .sp .6 .RS 4n \fB-m\fR オプションと組み合わせて使用します。物理メモリー使用率に動的に上限を設定する (\fB-m\fR オプションを使用) ゾーンを指定します。 .RE .LP 注 - .sp .RS 2 ゾーン内のメモリー使用率に永続的な上限を設定するには、\fBzonecfg\fR(1M) を使用します。 .RE .SH 使用例 .LP \fB例 1 \fR5 秒の RSS サンプリング間隔でメモリー上限を適用するリソース上限デーモンを構成する .sp .in +2 .nf # \fBrcapadm -E -i sample=5,mode=pageout\fR .fi .in -2 .sp .LP \fB例 2 \fRログモードおよび 60 秒の RSS サンプリング間隔のリソース上限デーモンを構成する .sp .in +2 .nf # \fBrcapadm -E -i sample=60,mode=log-only\fR .fi .in -2 .sp .LP \fB例 3 \fRゾーンのリソース上限を指定する .sp .LP 次のコマンドは、指定のゾーンで消費できるメモリーの最大量を指定します。この値が持続するのは次回のリブートまでです。永続的な上限を設定するには、\fBzonecfg\fR(1M) を使用します。 .sp .in +2 .nf # \fBrcapadm -z testzone -m 512M\fR .fi .in -2 .sp .SH 終了ステータス .sp .LP 次の終了ステータスが返されます。 .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB0\fR\fR .ad .RS 5n .rt 正常終了。現在の構成に対する変更が有効であり、正常に行われました。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB1\fR\fR .ad .RS 5n .rt エラーが発生した。リソース上限構成の取得または変更中に致命的エラーが発生しました。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB2\fR\fR .ad .RS 5n .rt 無効なコマンド行オプションが指定されました。 .RE .SH 属性 .sp .LP 属性についての詳細は、マニュアルページの \fBattributes\fR(5) を参照してください。 .sp .sp .TS tab() box; cw(2.75i) |cw(2.75i) lw(2.75i) |lw(2.75i) . 属性タイプ属性値 _ 使用条件system/resource-mgmt/resource-caps _ インタフェースの安定性確実 .TE .sp .LP \fB-z\fR および \fB-m\fR オプションは「確実」インタフェースです。 .SH 関連項目 .sp .LP \fBrcapstat\fR(1), \fBrcapd\fR(1M), \fBzonecfg\fR(1M), \fBproject\fR(4), \fBattributes\fR(5), \fBzones\fR(5) .sp .LP \fISolaris コンテナリソース管理と Solaris ゾーンに関するシステム管理ガイド\fRの、リソース上限デーモンによる物理メモリーの制御の項目