'\" te .\" Portions Copyright (c) 2010, 2014, Oracle and/or its affiliates.All rights reserved. .\" Copyright (c) 1983 Regents of the University of California. All rights reserved. The Berkeley software License Agreement specifies the terms and conditions for redistribution. .TH reboot 1M "2014 年 4 月 22 日" "SunOS 5.11" "システム管理コマンド" .SH 名前 reboot \- オペレーティングシステムのリブート .SH 形式 .LP .nf \fB/usr/sbin/reboot\fR [\fB-dlnq\fR] [\fB-f\fR | \fB-p\fR] [\fIboot_arguments\fR] .fi .LP .nf \fB/usr/sbin/reboot\fR [\fB-f\fR [\fB-e\fR \fIenvironment\fR] | \fB-p\fR] [\fB-dlnq\fR] [\fIboot_arguments\fR] .fi .SH 機能説明 .sp .LP \fBreboot\fR ユーティリティはカーネルをリブートします。カーネルは PROM モニターによってメモリーに読み込まれ、読み込まれたカーネルに制御が渡されます。 .sp .LP x86 システムでは、\fB-f\fR フラグを指定した場合、実行中のカーネルによって次のカーネルがメモリーに読み込まれ、続いて新しく読み込まれたカーネルに制御が渡されます。この \fBreboot\fR の形式は、前述の「形式」の 2 番目に示されています。 .sp .LP スーパーユーザーはいつでも \fBreboot\fR を実行できますが、通常は \fBshutdown\fR(1M) を使用して、これからサービスがシャットダウンされることを、すべてのユーザーに事前に警告する必要があります。詳細については、\fBshutdown\fR(1M) を参照してください。 .sp .LP \fBreboot\fR ユーティリティは \fBsync\fR(1M) 操作をディスクに実行して、その後マルチユーザーのリブートが開始されます。詳細については、\fBinit\fR(1M) を参照してください。x86 システムでは、リブートの成功を確実にするために、reboot が、ブートアーカイブを必要に応じて変更することがあります。 .sp .LP \fBreboot\fR ユーティリティは通常、リブートの記録をシステムログデーモン \fBsyslogd\fR(1M) に送信し、シャットダウンの記録をログインアカウンティングファイル \fB/var/adm/wtmpx \fR に保存します。これらの処理を抑制するには、\fB-n\fR または \fB-q\fR オプションを指定します。 .sp .LP 通常、システムはパワーアップ時やクラッシュ後にリブートします。 .SH オプション .sp .LP サポートしているオプションは、次のとおりです。 .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB-d\fR\fR .ad .sp .6 .RS 4n リブートする前に、システムクラッシュダンプを行います。システムクラッシュダンプの構成については、\fBdumpadm\fR(1M) を参照してください。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB-e\fR\fR .ad .sp .6 .RS 4n \fB-f\fR を指定すると、指定されたブート環境でリブートします。 .sp このオプションは現在、x86 システムでのみ使用できます。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB-f\fR\fR .ad .sp .6 .RS 4n x86 システムの場合 .sp 高速リブート、ファームウェアのバイパス、およびブートローダー。実行中のカーネルによって、新しいカーネルがメモリーに読み込まれ、新しく読み込まれたカーネルに制御が渡されます。ディスクまたはカーネルの引数を指定する場合は、ほかのブート引数の前にこれらを指定する必要があります。 .sp SPARC システムの場合: .sp 一部の POST テストをスキップすることによりリブートを高速化します。 .sp サービス \fBsvc:/system/boot-config:default\fR はデフォルトで有効になっています。\fBaction_authorization\fR および \fBvalue_authorization\fR に \fBsolaris.system.shutdown\fR が必要です。\fBconfig/fastreboot_default\fR プロパティーが \fBtrue\fR に設定されている場合、\fBreboot\fR は \fBreboot\fR \fB-f\fR として動作します。このプロパティーの値は、\fBsvccfg\fR(1M) および\fBsvcadm\fR(1M)を使用して変更でき、デフォルトのリブート動作を制御できます。 .sp 詳細は、「\fB使用例\fR」を参照してください。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB-l\fR\fR .ad .sp .6 .RS 4n システムログデーモン \fBsyslogd\fR(1M) へのメッセージ (誰が \fBreboot\fR を実行したかを示す) の送信を抑制します。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB-n\fR\fR .ad .sp .6 .RS 4n \fBsync\fR(2) の呼び出しは行わず、\fBsyslogd\fR(1M) または \fB/var/adm/wtmpx\fR にリブートの記録を保存しないようにします。カーネルはリブート前にファイルシステムとの同期を取ろうとします。ただし、\fB-d\fR オプションも指定した場合は例外です。\fB-d\fR と \fB-n\fR を一緒に指定した場合、カーネルはファイルシステムとの同期を取りません。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB-p\fR\fR .ad .sp .6 .RS 4n PROM でリブートします。このフラグは、\fBsystem/boot-config\fR サービスの \fBconfig/fastreboot_default\fR プロパティー設定で指定されたデフォルトのリブート動作を変更せずに、ファームウェアを通じてシステムをリブートする場合に使用できます。 .sp \fB-p\fR オプションと \fB-f\fR オプションを同時に指定することはできません。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB-q\fR\fR .ad .sp .6 .RS 4n 即時。実行中のプロセスを停止せずに、ただちにリブートします。 .RE .SH オペランド .sp .LP 次のオペランドがサポートされています。 .sp .ne 2 .mk .na \fB\fIboot_arguments\fR\fR .ad .sp .6 .RS 4n オプションの \fIboot_arguments\fR 文字列を指定すると、\fBuadmin\fR(2) 関数に引数を指定できます。これらの引数はリブート時にブートプログラムとカーネルに渡されます。引数の形式と一覧については、\fBboot\fR(1M) のマニュアルページと \fBkernel\fR(1M) のマニュアルページを参照してください。これらの引数を指定する場合、引数間のスペースは、シェルのために引用符で囲まれていない限り、単一のスペースに置換されます。\fIboot_arguments\fR がハイフン (-) で始まる場合、区切り文字列 (2 つのハイフン) を boot_arguments のハイフンの前に指定して、\fBreboot\fR 引数リストの終わりを示す必要があります (「使用例」の項を参照)。\fB\fR .RE .SH 使用例 .LP \fB例 1 \fR\fB-r\fR と \fB-v\fR 引数を \fBboot\fR に渡す .sp .LP 次の例では、区切り文字列「\fB--\fR」 (2 つのハイフン) を使用して、\fBreboot\fR のオプションを \fBboot\fR(1M) の引数から分離する必要があります。 .sp .in +2 .nf example# \fBreboot -dl -- -rv\fR .fi .in -2 .sp .LP \fB例 2 \fR特定のディスクとカーネルを使用してリブートする .sp .LP 次の例は、特定のディスクとカーネルを使用してリブートします。 .sp .in +2 .nf example# \fBreboot disk1 kernel.test/unix\fR .fi .in -2 .sp .LP \fB例 3 \fR高速でリブートする .sp .LP 次の例では、\fB-f\fR オプションを使用して、高速リブートを実行します。 .sp .LP サービス \fBsvc:/system/boot-config:default\fR が有効になっており、プロパティー \fBconfig/fastreboot_default\fR が \fBtrue\fR に設定されている場合、\fB-f\fR オプションを省略できます。 .sp .LP x86 システムでは、次のコマンドが、GRUB (\fBgrub\fR(5) を参照) メニューファイル \fBmenu.lst\fR でのデフォルトエントリでリブートします。 .sp .in +2 .nf example# \fBreboot -f\fR .fi .in -2 .sp .sp .LP 次のコマンドは、別の UFS ルートディスクでリブートします。 .sp .in +2 .nf example# \fBreboot -f -- '/dev/dsk/c1d0s0'\fR .fi .in -2 .sp .sp .LP 次のコマンドは、別の ZFS ルートプールでリブートします。 .sp .in +2 .nf example# \fBreboot -f -- 'rpool/ROOT/root2'\fR .fi .in -2 .sp .sp .LP 次のコマンドは、\fB-k\fR オプションを付けて、同じディスク上の \fBmykernel\fR でリブートします。 .sp .in +2 .nf example# \fBreboot -f -- '/platform/i86pc/mykernel/amd64/unix -k'\fR .fi .in -2 .sp .sp .LP 次のコマンドは、\fB/mnt\fR にマウントされた別のルートディスクから、\fBmykernel\fR でリブートします。 .sp .in +2 .nf example# \fBreboot -f -- '/mnt/platform/i86pc/mykernel/amd64/unix -k'\fR .fi .in -2 .sp .sp .LP 次のコマンドは、\fBsecond_root\fR という名前の別のブート環境上の \fB/platform/i86pc/kernel/$ISADIR/unix\fR でリブートします。 .sp .in +2 .nf example# \fBreboot -f -e second_root\fR .fi .in -2 .sp .sp .LP 次のコマンドは、\fB-kv\fR オプションを付けて、同じカーネルでリブートします。 .sp .in +2 .nf example# \fBreboot -f -- '-kv'\fR .fi .in -2 .sp .sp .LP 次のコマンドは、デフォルトの高速リブート動作を無効にします。 .sp .in +2 .nf example# \fBsvccfg -s "system/boot-config:default" \e\fR \fBsetprop config/fastreboot_default=false\fR example# \fBsvcadm refresh svc:/system/boot-config:default\fR .fi .in -2 .sp .sp .LP 次のコマンドは、デフォルトの高速リブート動作を再度有効にします。 .sp .in +2 .nf example# \fBsvccfg -s "system/boot-config:default" \e\fR \fBsetprop config/fastreboot_default=true\fR example# \fBsvcadm refresh svc:/system/boot-config:default\fR .fi .in -2 .sp .LP \fB例 4 \fR特定の GRUB メニューでリブートする .sp .LP 次のコマンドは、GRUB メニューのエントリ \fB2\fR でリブートします。 .sp .in +2 .nf example# \fBbootadm list-menu\fR the location for the active GRUB menu is: /rpool/boot/grub/menu.lst default 0 timeout 10 0 zfsbe1 1 zfsbe1 failsafe 2 zfsbe2 3 zfsbe2 Solaris xVM 4 zfsbe2 failsafe example# \fBreboot 2\fR .fi .in -2 .sp .SH ファイル .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB/var/adm/wtmp\fR \fR .ad .sp .6 .RS 4n ログインアカウンティングファイル .RE .SH 属性 .sp .LP 属性についての詳細は、マニュアルページの \fBattributes\fR(5) を参照してください。 .sp .sp .TS tab() box; cw(2.75i) |cw(2.75i) lw(2.75i) |lw(2.75i) . 属性タイプ属性値 _ 使用条件system/core-os .TE .SH 関連項目 .sp .LP \fBmdb\fR(1), \fBboot\fR(1M), \fBdumpadm\fR(1M), \fBfsck\fR(1M), \fBhalt\fR(1M), \fBinit\fR(1M), \fBkernel\fR(1M), \fBshutdown\fR(1M), \fBsvcadm\fR(1M), \fBsvccfg\fR(1M), \fBsync\fR(1M), \fBsyslogd\fR(1M), \fBsync\fR(2), \fBuadmin\fR(2), \fBreboot\fR(3C), \fBattributes\fR(5), \fBgrub\fR(5) .SH 注意事項 .sp .LP \fBreboot\fR ユーティリティは \fB/etc/rc\fInum\fR.d\fR 内のスクリプトや \fBinittab\fR(4) 内のシャットダウンアクションを実行しません。システムサービスを完全にシャットダウンするためには、\fBshutdown\fR(1M) または \fBinit\fR(1M) を使用して Solaris システムをリブートします。