'\" te .\" Copyright 1989 AT&T .\" Portions Copyright (c) 2000, 2015, Oracle and/or its affiliates.All rights reserved. .TH wall 1M "2015 年 2 月 23 日" "SunOS 5.11" "システム管理コマンド" .SH 名前 wall \- すべてのユーザーへの通知 .SH 形式 .LP .nf \fB/usr/sbin/wall\fR [\fB-a\fR] [\fB-g\fR \fIgrpname\fR] [\fIfilename\fR] .fi .SH 機能説明 .sp .LP \fBwall\fR はファイルの終わりまで標準入力を読み取ります。その後、現在ログインしているすべてのユーザーに以下の文字で始まるメッセージを送信します。 .sp .in +2 .nf Broadcast Message from .\|.\|. .fi .in -2 .sp .LP \fIfilename\fR が指定されていれば、メッセージはこのファイルから読み込まれます。通常、リモートログインセッションに対応していない仮想端末は無視されます。したがって、ウィンドウシステムを使用しているときは、メッセージはコンソールウィンドウにだけに表示されます。ただし、\fB-a\fR オプションを指定すると、メッセージを仮想端末などにも送信します。 .sp .LP 一般的には、システムをシャットダウンする前に、すべてのユーザーに警告を与える場合に、このメッセージを用います。 .sp .LP ユーザーが起動させた保護をオーバーライドするには、送信側がスーパーユーザーである必要があります。\fBmesg\fR(1) を参照してください。 .sp .LP \fBwall\fR は、他のユーザーの端末上で書き込み権を持つために、グループ \fBID\fR \fBtty\fR に対して \fBsetgid()\fR を実行します。 (\fBsetuid\fR(2) 参照)。 .sp .LP \fBwall\fR は、ユーザーの端末に送信する前に非表示可能文字を検出します。制御文字は、適切な \fBASCII\fR 文字が後に続く \fB^\fR として表示されます。すなわち、高位ビットが設定された文字は meta 表記法で表示されます。たとえば、`\fB\003\fR' は `\fB^C\fR' と表示され、`\fB\372\fR' は `\fBM–z\fR' と表示されます。 .SH オプション .sp .LP サポートしているオプションは、次のとおりです。 .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB-a\fR\fR .ad .RS 14n .rt コンソールと仮想端末にメッセージを送ります。 .RE .sp .ne 2 .mk .na \fB\fB-\fR\fBg\fR \fIgrpname\fR\fR .ad .RS 14n .rt グループデータベース (\fBgroup\fR(4) を参照) ごとに、grpname で指定されたグループのユーザーだけにメッセージを送ります。 .RE .SH 環境 .sp .LP \fBLC_*\fR 変数 (\fBLC_CTYPE\fR、\fBLC_TIME\fR、\fBLC_COLLATE\fR、\fBLC_NUMERIC\fR、\fBLC_MONETARY\fR) が環境に設定されていなければ、それぞれ対応する ロケール のカテゴリにおける \fBwall\fR の動作は、環境変数 \fBLANG\fR によって決定されます。 (\fBenviron\fR(5) 参照)。\fBLC_ALL\fR が設定されていれば、その内容が \fBLANG\fR 変数やその他の \fBLC_*\fR 変数より優先されます。前述の変数が環境にまったく設定されていなければ、 C ロケール (米国スタイル) が \fBwall\fR の動作を決定します。 .SH ファイル .sp .LP \fB/dev/tty*\fR .SH 属性 .sp .LP 属性についての詳細は、マニュアルページの \fBattributes\fR(5) を参照してください。 .sp .sp .TS tab() box; lw(2.75i) lw(2.75i) lw(2.75i) lw(2.75i) . \fB属性タイプ\fR\fB属性値\fR 使用条件system/core-os .TE .SH 関連項目 .sp .LP \fBmesg\fR(1), \fBwrite\fR(1), \fBsetuid\fR(2), \fBattributes\fR(5), \fBenviron\fR(5) .SH 注意事項 .sp .LP \fBwall\fR は、ユーザーの tty ファイルでオープンが失敗すると、``Cannot send to . .'' \fB\fR と表示します。